赤坂おだやかクリニック
名誉院長 成井浩司

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睡眠時無呼吸症候群の第一人者
成井 浩司 紹介動画(医療法人順齢會 赤坂おだやかクリニック名誉院長)

 

「正直に生き、社会に貢献しなさい」 厳格な教育者である父の教えだ

成井浩司

その言葉に導かれるように医療の道を志した。
選んだ大学は開設2年目の私学の医学部、医療界のヒエラルキーなど想像もしていなかった。

医学部在学中に妻になる人に巡り合った、出会ってすぐにこの女性だとわかった
彼女の実家は山形の由緒ある家で、結婚の許しを乞うために義父に会いに行くと、

「医者なんぞに娘はやれない。せめて虎の門病院くらいの医者になってから出直して来い」

その言葉で、虎の門病院の倍率20倍の研修医試験を突破できた。

虎の門病院は国家公務員共済組合が運営する病院だ、国家の行く末を左右する霞ヶ関のエリートの健康を担保するのが仕事になった。

国家公務員の仕事は、正直激務だ、ストレスが起因する生活習慣病は多かった。

 

重篤な心不全を抱える睡眠時無呼吸症候群の患者との出会い

内科医として勤務する日常で、重篤な心不全を抱える睡眠時無呼吸症候群の患者に出会った。

気管切開を行い、無呼吸の症状を改善してからでないと心不全の治療はできないと判断された。

気管切開での睡眠時無呼吸症候群の治療は痛ましい、他に何か有効な治療法はないかと、世界中の論文を読みあさった。
1981年オーストラリア シドニー大学のコリンサリバン教授が発表した論文が目に止まった。それほど圧が高くない空気を断続的に気道に送ることで、気道閉塞が改善されるというものだった。

きっかけはコリンサリバン教授の「イビキ」が酷かった母親が、朝起きることなく突然死したことを発端に、この治療法を研究・確立したとのことだった。
「イビキ」を睡眠時無呼吸症候群という病気として、世界で初めて発表したのがコリンサリバン教授だった。

「この治療法で活路が見える」その時確かにそう思った。

 

虎の門病院でCPAP治療を開始

1986~1990年にかけて虎の門病院でCPAPの治療を開始した。
同時に終夜睡眠ポリグラフィーを行い「脳波」「呼吸状態」「心電図「酸素量」等の身体データを3人の検査技師と3交代制で蓄積していった。

1991年から1年間シドニー大学に留学し、コリンサリバン教授に教えを乞うとともにCPAPの改善研究にも参加できた。

その研究で見えてきたのは、夜の睡眠時の状態は昼間の覚醒している状態に大きく影響を及ぼしている。そして、睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病の起因になっているという確信であった。

4年間、多くの研究とエビデンスを集め、当時患者として来院していた大阪選出の衆議院議員の和田貞夫先生に睡眠時無呼吸症候群の患者の窮状を訴えた。
和田先生はご自分の症状も鑑みて、睡眠時無呼吸症候群の潜在的脅威をすぐに理解し、当時厚生大臣だった小泉純一郎先生と接見の機会を用意してくれた。

4年間の睡眠時無呼吸症候群の治験データを厚生省に提示し、厚生大臣の小泉先生の深い理解のもと、睡眠時無呼吸症候群は世界で初めて健康保険適用での治療が可能になった。

「国民の生活習慣病とライフパフォーマンスは大きく改善できる」

父親の教えである「正直に生き、社会に貢献しなさい」の具体、「睡眠時無呼吸症候群の周知と治療法の啓蒙活動」が私の使命に変わった。

 

睡眠時無呼吸症候群の周知と治療法を全国に広げるために

  • ・ メーカーとの歩幅を合わせたCPAP治療の普及・啓蒙
  • ・ 市民公開講座等での市民への啓蒙活動
  • ・ 睡眠時無呼吸症候群治療に関わる医療関係者の育成

日本中を睡眠時無呼吸症候群の脅威と対策を訴えて巡った。48都道府県で訪れていない地はない。
地道な活動とも思えたが、私がやらねばならない「お役目」だと思っていた。

ちょうどその頃、順天堂大学病院の医局員で循環器内科医だった青年医師が私のもとを訪れた。

自分の担当する睡眠時無呼吸症候群の患者の窮状に心を痛め、睡眠時無呼吸症候群の治療は個人だけでなく社会問題を解決できる可能性を感じていると熱っぽく語った。
その青年医師は程なくして大学病院を退職し、睡眠時無呼吸症候群と対峙する内科クリニックを開業した。

開業後も熱心に私に教えを乞い、虎の門と赤坂という地理的な利便性もあって、時に師弟として、時に医師としての知見と絆を深め、現在に至っている。
その青年医師が現在私が名誉院長として在籍している、医療法人 順齢会理事長の西澤寛人医師である。

 

「メディシン」から「ヘルスケア」へ

「イビキ」をかくだけで睡眠の質は低下する。良質な睡眠が人生を支えるベースになる。

私の95歳の厳父はCPAPを使い、現在も良質な睡眠を得て健康長寿を体現している。
その毎日のデータは私のスマホに送られてきて、父の健康状態を確認することができる。

リモート診療やAIの活用などで医療の未来の扉は開いた。

睡眠時無呼吸症候群の専門医として一心不乱に走り抜けた30有余年を積み重ね、今の私には大望がある。

「メディシン」から「ヘルスケア」へ
健全な睡眠を得て、最高のパフォーマンスを発揮できる人生。

これからの私の人生は「スリープヘルスケア」に捧げていきたい。

 

実績の一部をご紹介


株式会社西川のgoomoアプリ、スリープテック事業のプレスリリースへ同席しました。
(2024年10月15日)

「良質な睡眠は人生を豊かにする」これからはメディシンからスリープヘルスケアへ。

プレスリリースの詳細はこちら

 

成井 浩司略歴 (Koji Narui)
医療法人順齢會 赤坂おだやかクリニック名誉院長

専門

  • ・ 呼吸器病学、睡眠医学
  • ・ 睡眠時無呼吸症候群を含む睡眠呼吸障害
  • ・ 内科学会認定医、呼吸器病学会専門医、日本睡眠学会睡眠医療認定医師

職歴

昭和57年3月 東海大学医学部卒業
昭和57年4月 虎の門病院内科研修医
昭和60年4月 東海大学第Ⅱ内科勤務
昭和63年4月 虎の門病院呼吸器科医員
平成5年 シドニー大学Colin Sullivan教授に留学(オートCPAP共同研究)
平成15年1月 虎の門睡眠呼吸センター開設(日本初の本格的なセンター)
虎の門病院センター長、呼吸器センター内科医長を兼任
平成21年4月 睡眠呼吸器科部長
令和2年4月 医療法人順齢會 赤坂おだやかクリニック名誉院長

医療法人 順齢会 理事 
赤坂おだやかクリニック
名誉院長 成井 浩司

 

睡眠時無呼吸症候群 名誉院長 成井浩司特別外来

完全予約制 水曜日の診察となります

日本における睡眠時無呼吸症候群の第一人者で、これまでに虎の門病院で政財界、芸能界などの数々の著名人の治療をされてきました。

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